こんにちは。くろねこです。
今回のBMWネタは、USBメモリに音楽を入れ、プレイリストを作成して再生することです。この記事に記載していることは下記のとおりです。
- MUSICコレクションは使わないのか?
- USBメモリの準備
- MP3ファイルをコピー
- プレイリスト作成
- MP3とプレイリストをUSBメモリにコピー
- BMWでのUSBメモリ取り外し時の注意
- 大好きな音楽聞いて走りに行こう!
対象のBMWはくろねこの愛車 (F30 320i MSport 2015年式)です。
詳細は下記をご覧ください。
MUSICコレクションは使わないのか?
F30に搭載されているHDDで、MUSICコレクションで利用できる容量は、ネットの情報を見る限り、20GB程度のようです。(公式な資料が見つけられませんでした。)
実際に、16GBのUSBメモリ(ほぼフルフル満杯)のMP3ファイルはインポートできましたが、32GBのUSBメモリは容量不足となりました。
このことからも20GBあたりが限界のようです。
くろねこは普段より移動の時は音楽を聴きながらなので、常にスマホに音楽を入れ、大きな耳にイヤホンして聞いてます。
スマホ(Xperia)には 128GBのSDカードに、MP3やMP4を大量に入れてます。容量にして、60GB~70GB分は常に持ち歩いてます。
そんな状態なので、当然ですが、BMWのHDDには収まりきれません。かと言って、聞きたい音楽を都度インポートしなおすなんて非常に手間です。
じゃあ、USBメモリに入れたまま聴けばいい!
となる訳です。それでも足りないときは、複数のUSBメモリを用意し、そのときどきの気分で差し替えれば充分です。
しかし、その前に、MUSICコレクションでないとできないことはあるのか?
で、色々調べてみたところ、
① お気に入り登録ができる。
② ファイルへのアクセスが(若干)速い。
の2点でした。(くろねこが調べた限り)
①は再生中に気に入った曲が流れたら、お気に入り登録ができ、登録された曲を呼び出すことができます。(USBメモリ内の曲はお気に入り登録はできません。)
②は実際にその速度差を感じることは少ないと思いますので無視してよいかと。(もちろんある程度、高速アクセスできるUSBメモリが良いです。USB3.0対応のもの良いです。)
以上のことから、①はUSBメモリでのプレイリストをあらかじめ作成しておく。②は無視。として、大容量のUSBメモリを使うことにしました。
①の代わりに、自動車の操作で編集はできませんが、事前にプレイリストを作成しておくこと。更に、複数のプレイリストを用意することとしました。
USBメモリの準備
F30 で、認識するUSBメモリのサイズは、くろねこの調べた限り(というか、持っているUSBメモリを指してみた)、
・ 8GB → OK
・ 16GB → OK
・ 32GB → OK
・ 64GB → OK
・ 128GB → 全然OKです!
ついでに、250GBのUSB外付けHDDも接続したところ、問題なく認識されました(接続テストのみです。)
ということで、128GBと64GBのUSBメモリの2本を利用してます。
次にUSBメモリのフォーマットです。BMWはFAT32形式でないと認識しないので、PCでフォーマットします。(通常は、クイックフォーマットで十分です。)複数のUSBメモリを使う場合はボリューム名を分けることをお勧めします。
MP3ファイルをコピー
USBメモリにMP3ファイルをコピーする前に、HDD上にUSBメモリへの複製用作業用フォルダを作成します。HDD上での操作はUSBメモリに比べアクセス速度が速いので効率的です。HDD上の作業用フォルダの構造は下記のとおりです。
くろねこのMP3ファイルの管理は、
アーティスト
アルバム
MP3ファイル
の構造で管理しているので、これと同じ作業用のフォルダ構造です。
ここに、持ち出すMP3ファイルを準備したフォルダにコピーします。このあと、お気に入りをプレイリストにするので、曲の取捨選択は不要です。
このとき、アルバム画像(Folder.jpgnなどの画像ファイル)も一緒にコピーしましょう。これらの画像ファイルがあるとBMWはその画像を表示できます。
プレイリスト作成
プレイリストの作成は、Windows Media Player(以下、Media Player)を使用します。以下の手順で、Media Playerのプレイリストを作成します。
① Media Playerを起動します。
② エクスプローラで、上記で用意したMP3フォルダの中から、プレイリストに追加する曲を右クリックして、Windows Media Playerリストに追加 を選択します。エクスプローラでの複数選択も可能です。
②の操作を必要なだけ、繰り返し実施します。
Media Playerのプレイリストが出来上がったら、そのリストを保存しましょう。保存時の名前はとりあえず「MyFavorites」としましょう。
Windows10の場合、保存先は、PC→ミュージック→PlayLists です。(C:\Users\%USERNAME%\Music\Playlists)で、ファイル名は MyFavorites.wpl として保存されます。
さて、ここで、BMW(F30)のプレイリストの曲数制限があるため、曲数の調整をします。
曲数の目安は200曲です。曲数はあくまでも経験値によるものです。限界の曲数を超えてもBMWは何も言わず、超えた部分は無視されます。
この段階で分割用プレイリストファイルを準備します。
操作は簡単です。今回は5分割なので、MyFavorites.wpl の5つコピーします。コピーしたファイルは、それぞれ、MyFavorites_0.wpl、MyFavorites_1.wpl、MyFavorites_2.wpl、MyFavorites_3.wpl、MyFavorites_4.wplにリネームします。
くろねこは曲数のカウントが面倒だったので、すべてのお気に入りが入った MyFavorites.wpl を作り、それを200曲単位で別々のwplファイルに分割する方法をとってます。ここまでの手順で、作成した MyFavorites.wpl 内の曲順は、Media Player に登録した順序でリストデータが出来上がってます。くろねこの場合、mp3は、アーティスト→アルバム→曲 の元データから作成したので、同じアーティストが連続して登録されます。BMWの再生時にランダム再生すれば、あまり気にする必要は無いのですが、BMWのランダム再生は個人的な意見では「結構 偏る」です。なので、wplファイル分割前に曲順を意図的にランダムにしてから分割します。そこで、登場するのが我らが Excel です! 手順を箇条書きします。
- MyFavorites.wpl をテキストエディタ(メモ帳で良いです)で開く
- <media src= …>で始まる行をすべて選択してコピー(Ctrl+C)
- 新規のExcelシートを開く
- A1セルに、形式を選択して貼り付け をクリックし、貼り付ける形式は Unicodeテキスト を選択します。(Excel 2013の例です。)
- MP3ファイルのパス名の修正
HDD上の各MP3ファイルは作業用フォルダ(X:\MP3-Workフォルダ (Xはドライブ名))にあるので、MP3ファイルのパス情報から削除します。具体的には下記の変更を行います。
(変更前) <media src="X:\MP3-Work\MP3-Data\・・・・.mp3" ・・・/>
(変更後) <media src="\MP3-Data\・・・・.mp3" ・・・/>
変更は、文字列の置換で一気に実施します。
データを貼り付けたら、行数をチェックします。ここでは説明を分かりやすくするため、行数を 1000行 とします。一旦、このタイミングで、テキストエディタで開いた MyFavorites.wpl を閉じておきます。
曲リストの偏りをより避けるなら、ここでA列でデータの並び替えをしましょう。
(ここは好みです。Excel 2013の場合、全セルを選択し、データ→並べ替え で 列A で並べ替えます。)
プレイリストの収容曲数は上記にもある通りに上限の200なので、1000÷200=5 となり、5つのプレイリストに分割します。
Excelに貼り付けた曲リストは、すべてA列にあるので、少し離れたK列(データが入っていない列ならどの列でも良いです。今回は、くろねこの頭文字 K としてます)に数式をセットします。
数式は K1セルに=mod(row(),5) (数式内の「5」は分割数)です。
すると、K1セルには、「1」と表示されます。
次に、K1セルを選択してコピー(Ctrl+C)。K2からK列の最終行(この例ではK1000)を選択して形式を選択して貼り付けで数式を貼り付けます。するとK列には上から 1,2,3,4,0,1,2,3,…と0~4までの値が設定されます。そうこの値がプレイリストのファイル番号になるわけです。
ファイル番号が決まったので、その番号を固定します。
数式を有効にしたままですと行を移動した際に再計算されてしまうので固定させる必要があります。
具体的な操作は、
K列全体選択してコピー(Ctrl+C)します。その状態で、形式を選択して貼り付けで値貼り付けします。(数式はなくなります。)
次に分割しやすいように、
全セルを選択し、第1キー K列、第2キーA列で、並び替えをします。
これでファイル番号順に並ぶので、K列が「0」の行の A列の値 を、MyFavorites_0.wpl、K列が「1」の行の A列の値 を、MyFavorites_1.wpl、K列が「2」の行の A列の値 を、MyFavorites_2.wpl、K列が「3」の行の A列の値 を、MyFavorites_3.wpl、K列が「4」の行の A列の値 を、MyFavorites_4.wplを <seq>タグの行と</seq>タグの間の行と差し替えます。
各ファイルの、<head>タグ内の<title>タグの値を、ファイル名("MyFavorite_X" (X:ファイル番号))に修正します。(ここはあまり意味はないようですが、くろねこの性格上、きっちりやりたいので)
各プレイリストの修正が終わったら、下記のフォルダに保存します。
MP3とプレイリストをUSBメモリにコピー
X:\MP3-Workフォルダ内の MP3-Dataフォルダと PlaylistフォルダをUSBメモリのルートフォルダにコピーします。
コピーには時間がかかりますので、しばらく放置しましょう。くろねこの場合、60GB~70GBなので放置して寝ます。
コピーが終わったら出来上がりです。PCからUSBメモリを取り外し、BMWにやさしく指してください。容量が大きい場合、インデックスが出来上がるまで一部の操作ができませんので、しばらく待ちましょう。
BMWでのUSBメモリ取り外し時の注意
接続したUSBメモリを取り外す場合の注意です。
皆さんも経験あると思いますが、Windows PCでUSBメモリを外す場合の手順ありますよね。そう、タスクトレイ内のUSBアイコンを右クリックして対象のUSBデバイスを取り外す動作です。「安全に取り外せます。」の通知が出てから外さないと、USBメモリのデータ破損に繋がります。
BMWでもUSBメモリへのアクセスがない状態で取り外さないと壊れてしまう可能性があります。しかし、BMWにWindowsのタスクトレイやUSBアイコンは当然ですが用意されてません。では、どうするのか?
答えは簡単です。USBメモリへのアクセスが無い状態にすれば良いのです。具体的には、Mediaをラジオなどの別のものに変更することです。アクセスの有無は、USBメモリのLEDで判断するのが良いですね。
ただし、USBメモリをBMWに接続した直後は検索用のインデックスをBMWが作成するため、しばらくは外さない方が良いです。
大好きな音楽聞いて走りに行こう!
昔、カセットテープがカーステレオ(←古 >_<)の主流だったころ(くろねこの場合、1980年代)、助手席の彼女に聴かせるために渾身の編集(笑)をしたものです。海が見えてくるころにサザンが流れるとか、曲の順番、移動速度、到着予定時間など、今のようにスマホで簡単に計算できる時代では無くナビも無く、彼女とのドライブを盛り上げるために編集テープを作りましたが、これがなかなかうまくいかないですよ(泣)
時代の進歩とともに大きく様変わりしたカーオーディオや音楽メディア。
でも、やっぱり
お気に入りの曲が流れるとテンションアップ
ですよね。盛り上がります!
当時のように、これから起こる彼女とのワクワクドキドキというシチュエーションはありませんが、ソロドライブを楽しむ重要なアイテムです。まあ、車の中は一人カラオケボックスですね(爆)
この記事、対象の車はBMW(F30)なので、同じBMWを所有されている方は、この情報を有益に使えると思います。是非、お試しください。