こんにちは くろねこです
今年の十五夜は、明日、9月17日 だそうです
お月見はできるでしょうか?
今日(9/16、三連休最終日)、東京はすっきりしない空模様です
くろねこは先週土曜日
ランチで、月見バーガーいただきました!
とても美味しかったです(喜)
さて、今回はだいぶ前の話になります
まだ、梅雨入り前の出来事を投稿させていただきます。
再び登場!
ある日の夕方、一通のメールが・・・
発信者は、友人J です
本ブログにときどき登場する 怪しいお友だち
「診てもらいたいものがある」
「宅配便で送ったから」
相変わらず、問答無用である(困)
数日後、帰宅すると届いてました
転がり込んできたのは一台の薄型ノートPC
嫌な予感しかありません(笑)
そして、例のごとく、メッセージひと言
でたよ。。。
もう、慣れましたけど(汗)
まあ、普通に考えて「ネットにつながらない」と考えるのがフツーですね
診察
「イチ・ニ・サン!」
で診察台にクランケをのせ替えます
救命救急に運び込まれた意識の無い患者を診るのと同じなのでしょうね(大袈裟)
「つながらない!」ということしか分からないので、取りあえず、起動して診察してみます
くろねこの見立てでは、前にも書きましたが、
ネットにつながらない
ということに狙いを定め、診察をはじめます
てっきり、Windows10 Home が起動すると思ってましたが、Proが起動して、ログイン画面を表示してます
おいおい、パスワード、聞いてないよ〜
ということで、強制的にログインできる管理者アカウントを作成します
作成方法の詳細、ここでは書きませんが、記事の最後にリンクを用意しておきますので、あくまでも参考ということで、悪用厳禁 & 自己責任 でお願いします
気を取り直し、作成した管理者アカウントでログインし、診察を開始します
デバイスドライバの状態
はじめに
デバイスドライバの認識状態を確認します。ネットワークデバイスには、有線LANと無線LANのデバイスが正常に認識されてます
ご覧の通り、すべてのデバイスは認識しているようです
ここで、ドライバの問題は、ひとまず、保留とします
一応、有線・無線のTCP/IPの設定状態を確認し、設定されていた内容を記録し、DHCP設定にします
(大体、DHCPになっています)
DHCPとは、簡単に言うとIPアドレスの自動割り当てを可能にする仕組みのことです
診察 有線LAN接続の確認
くろねこ救命救急センターのネットワークに接続してみます
最初は有線接続です。
これは全く問題なく接続できました
chromeブラウザであちこちのサイトへのアクセスができます
診察1 無線LAN接続の確認(1)
くろねこ救命救急センターのWiFiは、WiFi6(802.11ax)のネットワークが複数整備されてます
そこへの接続確認です
どうも繋がりません
PCの再起動等も実施しましたが変化ありません
ひととおり調査してみると以下のことがわかりました
となりました。
無線アクセスポイント(以下、無線AP)は全て同じ、802.11ax(WiFi6)対応のものです
おやおや、全滅かよ!?
今まで無線でこんなに苦労したことはありません
無線APは、他のPCが問題なく接続できているので、正常動作しているものと考えて良いでしょう
さらに深く切り分けるために、別の無線アダプタ(別の子機)での接続確認を行います
診察2 無線LAN接続の確認(2)
次に古い規格の無線アダプタ(802.11n)でどうなのか、確認します
作業用デスクの引き出しにあった、BUFFALO WLI-UV-AG300 、むかしむかしの802.11a/b/g/n (最大300Mbpsの無線アダプタ)を装着、無線LANの状態を確認してみます、結果は下記のとおり
診断
ここまでの診察(検証)で、PCの無線LANデバイスに問題がありそうです
もともとPCについている無線LANデバイス
→ 問題あり
古い規格の無線LANアダプタ
→ 問題なし
ということで、内蔵している無線LANデバイスは何か確認すると、
Intel AC7265でした
ここで「AC」という型番でピンときました。
802.11ac対応の無線LANデバイスの一部で、接続問題が発生するというもの
随分前に聞いた覚えがありました
すぐさま、「Intel AC7265」「接続できない」で検索してみるとかなりの数のものが表示されました。
ただ、残念なことに、対処方法に言及している情報は少なく、まずは基本中の基本でデバイスドライバを最新のものにアップデートしました
か、解決しませんでした
さらに調査したところ、対応していたドライバはあったようなのですが、2022年12月で提供終了したとありました
遅かったぁ
実はこの調査、解決方法が見つけられず、2週間以上かかり上記の結論に至りました(疲)
治療は臓器移植のみ
このPCを無線でネットワークに接続するだけなら、診察の際に使った 802.11nのUSB 無線LANアダプタで(速度は遅いですが)一応できます
ただ、「それはないだろう」と思ってしまうくろねこ
友人J 経由でオーナーさんに
無線LANカードを移植(交換)すればこれまでの使い勝手&接続速度を維持できますが、移植臓器(交換用パーツ)を購入しなければならない、どうするか確認を入れてもらった
臓器代は3000円前後(802.11ax対応のもの)です
家族の同意
「ご家族の方はいらしてますか?」
病院でこう聞かれると、悪いことしか浮かばないですね・・・
くろねこは何度も聞かれたことあります
しかし、今回はPCの診断で治療方針を伝え、移植の同意を確認するだけなので、やり取りは軽くメールです
すぐに返信が届き、移植の同意を得られました
すぐさま、臓器(パーツ)を手配します
手配した臓器は
Intel Wi-Fi 6E AX210NGW
臓器代は(当時)¥2,670でした(配送料込み)
翌日、郵便受けに入ってました
いよいよ、移植です
オペは10分足らずで終了
眠りから覚めた段階で見えるものを確認
移植成功です
さらに速度も向上してます
変更前 → AC7265 866bps
変更後 → AX210NGW 2400bps
もちろん、これは子機側の理論上の最大速度で、利用環境により、変化します
ということで、退院(処置完了)です
めでたし めでたし!
問題の原因
問題は当初の見立てとおり、無線LANアダプタでした
そのカードは
Intel Dual Band Wireless-AC 7265
仕様は下記のとおり(インテルHPからの抜粋)
発売
2014Q3
形状
M.2 2230
規格
WiFi 802.11ac 5GHz,2.4GHz (866Mbps)
BT4.2
でした
製造元がドライバの提供を打ち切ったので、やりようがありません
おわりに
後日、友人J 経由で聞いたところ、
自宅のWiFiルータを新しくしたとのことでした
やっぱり
そう、新しいWiFiルータは、802.11axのものだったのです(それまでは、802.11a/b/g/nの無線APだったが壊れたらしい)
802.11acの問題に気づけて良かったです
そして、ローコストで対応できたこともグーです
★ 最後に一点、注意事項です★
今回の問題の解決では、PC内に内蔵している無線LANアダプタ(WiFiカード)の交換により対応する無線LANの規格を802.11ac(WiFi-5)から802.11ax(WiFi-6)に変更しました
この場合、所謂「電波法」に抵触する恐れがあります(技適マーク)
PCメーカが「技適マーク」の認定を受ける際の機器の範囲(PC全体、WiFiカードのみ、WiFiカード+WiFiアンテナなどの範囲)により、違反するのか分かれるようです
したがって、このような対応を実施する場合は、自己責任において実施してください
今回の患者も家族の同意を得たうえで実施しております(念のため)
それでは
ここまで、ご覧いただき、ありがとうございました。