くろねこ自由気ままな日記

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美しい思い出のアンプ A-211

こんばんは くろねこです

秋も深まった11月のある日
一通のLINEが届きました

そのメッセージで半世紀も前の記憶のかけらが・・・

そのかけらのひとつに
あるアンプにまつわる記憶がありました

そのアンプとは
京浜電子工業のプリメインアンプ A-211です

京浜電子工業 A-211
(画像はネット上にあったものをお借りしました)

遠いむかし

親戚のおじさんに買ってもらった
プリメインアンプのキット

小5〜小6の頃

これまた、いとこのお兄ちゃんからもらったレコードプレーヤー(ステレオを構成するレコードプレーヤー)

これが単体では音が出ないことからスタートしたものです

当時(昭和40年代後半)、どうして「音が出ないの?」と聞いたくろねこ
どう説明されたかは覚えていませんが、要するにアンプとスピーカーを接続しないと音が出ないと聞いたと思います

電気に明るいおじさん
オーディオにも詳しかったのでしょうね

おじさんスペック

おじさんは、くろねこのおばさんにあたる方の旦那さんで、当時40代の公務員の方でした
とてもまじめで器用な方です
そんなおじさんは、くろねこの家というか身内では電気に明るい存在で、くろねこの実家の照明がないところに照明を設置してくれたり、コンセントを付けてくれたり、古い実家をとても生活しやすくしてくれました

そんなある日

週末を利用し、くろねこの実家に来ていたオジサンが、「アンプ買いに行こう!」とくろねこ秋葉原に連れ出しました

言われるままついて行くくろねこ

初めて見た秋葉原の電気街は正直、衝撃でした
そう、電気屋しかない!

おじさんはおもむろに駅前のラジオデパートに入り、あるお店で店員さんと会話し、あるものを購入しました

購入したものは、京浜電子工業のA-211です
これは、最大出力16W(8W+8W)のプリメインアンプのキットです

今、調べると
発売は1972年、価格は12,400円だったそうです

当時の大卒初任給が50,000円くらいだったらしく、そういう意味では非常に高価なものを甥っ子のくろねこに買ってくれたわけです

いま、思うとその組み立てをやりたかったのではないでしょうか?

電子工作なんてしたことのない小学生のくろねこが組み立てられるわけがありません

最初、くろねこを連れ出したときは、秋葉原で安価なアンプを買ってくれるつもりだったのだと思います
ところが、良いもの(金額に見合うもの)が見つからず、少しでも安いものを探しているうちに完成品ではないキットに行き着いたのだと思います

そこで、おじさんもちょっとやってみようか(電子工作してみる)と
チャレンジ精神に火がついた🔥ものと思います

このとき、くろねこは「キット」というものが何なのかわかっていませんでした

組み立ては

自宅に戻り、おじさんはこれからやること(組み立てること)を説明してくれましたが、くろねこは電子工作どころか、電子部品を触るのも初めてでした

今はわかりませんが、当時のアンプはトランジスタ中心の電子部品で構成され、キットはそれらの電子部品(トランジスタコンデンサ、抵抗など)をプリント基板上に取り付けるところから始まります(現在はIC中心の部品となり、基盤を作ることはないのかもしれません)

おじさんは説明書を見ながらくろねこに部品の仮取り付けを指示し、取り付け終わったら、今度ははんだ付けです
道具(ニッパー、ラジオペンチ、半田ごて)はおじさんのものを利用させていただきました

松脂の香る空気の中、黙々と半田付けを進めます
集中力の限界を見極め、おじさんは適度にくろねこと交代しながら作業を進めていきます

初めて体験する電子工作

おじさんはしばらく毎週のように来られて、アンプ造りに没頭してましたね

どのくらいの日数が経過したのか覚えてませんが、ひととおり作業が終了し、電源を入れるときがやってきました

結果はうんともすんともでした💦

テスターも無い状態なので説明書を見比べるだけで、解決にはなりません

結果、おじさんはアンプをお持ち帰り

たぶん詳しい知り合いにヘルプを求めたものと思います

数週間後

アンプが完成し、くろねこの手元に戻ってきました

その際にアンプを完成させてくれたお知り合いの方のご厚意でスピーカー(左右)も持ってきてくれました

レコードプレーヤーとアンプとスピーカーを接続し、いよいよレコードの再生です

北国の二人

くろねこの家にはレコードがたくさんあるわけではなく、レコードプレーヤーをもらった際に一緒にもらったレコード(シングル)が数枚あるだけです
その中から、ジャッキー吉川ブルーコメッツの「北国の二人」(1967)を選び、ターンテーブルに置き、針を落とします

ジャッキー吉川ブルーコメッツ北国の二人(1967)
(このジャケットは当時のものではありません)

右上の 45rpm ってありましたね 懐かしい

スピーカーからは、ポチ、ポチっと音が
そして、前奏が流れます!

少年のこころは、それまでアンプなしで針がレコードの溝を拾う音(微かにメロディが聴こえる)で聴いていた♪ 北国の二人は何ていうか、命を与えられたように左右のスピーカーから流れてきました

くろねこはほとんど何もしてませんでしたが、ものすごく感動したのを覚えてます

なにかの扉が開いた

このとき
くろねこは二つの扉が開きました

一つ目は、電子工作の扉です
初歩のラジオ」や「ラジオの製作」という月刊誌を(高いので頻繁には買えませんが)ときどき購入して、掲載されている電子回路を作ってみるようになりました
また、おじさんと行った秋葉原(電気街)にも行くようになり、電気工事、電子工作の趣味の世界が現在も続いてます
電気工事士の資格を取ったのもこの影響ですね

2つ目は、音楽です
数少ないレコードをまさに擦り切れるまでように聴いていたくろねこは、
ある日、スピーカーから流れるメロディが左右で異なることに気づきました
そう、ステレオ音声ですね
左右の音声が奏でる音の厚みがくろねこの聴覚を目覚めさせました
それまで、電子機器が再生する音はモノラル音声ばかりでしたが、このステレオ音声は自然界で聴こえる音に近いかたちでたった2つのスピーカーで表現できていることです

ここから、くろねこはいろいろな音楽をステレオで聴きたいという果てしない欲望が

続きはとても長くなるので、別の機会にお話しようと思います

おわりに

時は大きく流れ、令和になりました

11月某日、一通のLINEか届きました
おじさんの娘さんからでした

おじさんが旅立たれたと

LINEはおじさんの娘さんからでした

葬儀会場でおじさんの思い出の品々や写真
久しぶりに顔を合わせた親戚の方
ほとんど名前も顔も分からず
声をかけられても混乱するばかりでした
でも、最初は会話を合わせているうちに生きている記憶がつながり、バラバラになっていた記憶をつなぎ合わせたようです

神経内科の先生が古い友人と会話することで残っている記憶どうしがつながり新しい記憶として記録されると言っていたのが、わかったような気がします

京浜電子工業 プリメインアンプ A-211
そんな思いが詰まったアンプでした

おじさん ありがとう

そして、お疲れ様でした

消えかかっていた記憶が蘇りました
半世紀以上も前の記憶が・・・


最後にどうしてもこのアンプの情報が知りたくて探してみたところ、オークションサイトで見つけました(sold outでしたが)

こうして、少しずつ記憶が復元されている くろねこでした

 


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