こんにちは くろねこです。
先日、投稿させていただいた Windows Update の KB5034441問題 に関連するものとして、手順をシンプルにまとめてみました。
この記事は、回復パーティションの再構築で必要となる
WinRE.wim を取り出す手順を紹介するものです。
(ご注意)
※ この手順は、Windows 10 Pro で作業を実施する手順です。(使用しているバージョンは 22H2 です)
他のエディションの場合は、該当する部分(フォルダのパスなど)は異なる場合がありますので読み替えて実施してください。
※ この手順で、抽出する WinRE.wim は Windows 10 Pro 用のものです。
回復パーティションの再構築方法については
別記事となっていますので、そちらをご覧ください。
本記事の末尾にリンクを用意しています。
Windows 10 インストールメディア作成
ダウンロード方法は都度変化する可能性あります。したがって、細かく手順を紹介するよりメディア作成時のポイントのみご紹介します。
Windows 10のダウンロードは下記のリンク先で、「ツールをダウンロード」を選び、メディアをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
(リンクは 2024年1月28日時点のものです)
MediaCreationTool22H2.exe がダウンロードされます。
このファイルをそのまま実行し、下記の点に注意しながらウィザードを進めます。
【ポイント 1】作成対象のメディアの種類
「別のPCのインストールメディアを作成する・・・」 で作成
(他のPCでの利用が前提)
【ポイント 2】オプション
「このPCにおすすめのオプションを使う」 のチェックを外す
(他のPCでの利用が前提)
【ポイント 3】使用するメディア
使用するメディア は isoファイル
ダウンロード先は、デフォルトの C:\Users\ユーザ名\Downloads フォルダを使用します。
ダウンロード先に Windows.iso があることを確認します。
Windows.isoを展開
7-zipなどの isoファイルを展開できるツールで、ダウンロードした Windows.isoを展開します。
展開先は、C:\Users\ユーザ名\Downloads\Windows フォルダ に展開すると
C:\Users\ユーザ名\Downloads\Windows\sources\install.esd があるはずです。
この install.esd を C:\Work フォルダにコピーします。
(以下のコマンドを入力します。)
■ コマンド
md C:\Work
copy C:\Users\ユーザ名\Downloads\Windows\sources\install.esd C:\Work
以下、C:\Work フォルダでの作業を前提として説明します。
install.wimの抽出
ここからは、管理者プロンプト での作業となります。
はじめに抽出対象のインデックスを確認します。
(以下のコマンドを入力します。)
■ コマンド
Dism /Get-WimInfo /WimFile:C:\Work\install.esd
画面に表示された内容から、Windows 10 Pro のインデックスを確認します。
画面のとおり、インデックスは 3 になります。
続いて、install.wim を抽出します。
(以下のコマンドを入力します。)
かなり時間がかかります。
■ コマンド 以下は1行のコマンドです。
Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\Work\install.esd /SourceIndex:3 /DestinationImageFile:C:\Work\install.wim /Compress:max /CheckIntegrity
完了すると、 C:\Work\install.wim が取り出せているはずです。
WinRE.wimの抽出
7-zipなどの展開ツールで、install.wim を展開します。
展開した Winre.wim を C:\Work フォルダにコピーします。
■ コマンド
copy C:\Work\install\Windows\System32\Recovery\Winre.wim C:\Work
ここまでの作業で、C:\Work フォルダには以下の3つのファイルが取り出せています。
・ install.esd
・ install.wim
・ WinRE.wim
おわりに
今回抽出した WinRE.wim は、回復パーティションに関連する作業の際に必要になる場合があります。
その前提で、
取り出した3つのファイルは緊急用として、どこかに保存しておくとよいと思います。
ただし、これら3つのファイルは、Windows 10 メジャーバージョン(22H2のバージョン)に大きく依存していると思いますので注意が必要です。
なお、Windows 11 も基本的には同様の手順で抽出できるものと思います。(まだ、やったことありません)
回復パーティションの再構築 手順はこちらです。
関連する以前の記事はこちらです。
(今回の記事は下記の内容を再確認し、シンプルにまとめたものです)
2024年1月に公開された Windows更新プログラムで多くの方が Windows Updateのエラーに遭遇しているようです。
これらの問題に対して、当ブログの記事が何かの参考になればと思っています。
それでは