こんばんは、くろねこ です。
終電時間が早まりました。
緊急事態宣言(2回目)が出て二週間経ちました。
実は体調を崩し、先週はお休み、今週20日までテレワークでした。
久しぶりの通勤、電車はそこそこ満員です。
窓を開け車内には冷たい風が吹き込むので、着膨れした乗客のせいもあって余計に混んでる感があるのかも。
病院で診断してくれた医師からは、抵抗力が落ちてるから と。
という訳で一週間以上も席を開けた状態でした。
心配してた変な噂もたっていなくてほっとしました。
会社でないとできない仕事をそそくさ済ませて帰ってきました。
皆様も、新型コロナはもちろんですが、インフルエンザや風邪などには、気をつけてください。
くろねこの場合、
東京都の相談窓口、自治体の相談窓口、医師や看護師さんがすごく丁寧に対応していただきました。
ただでさえ精神的にも肉体的にも疲れているにも関わらず対応していただいたことに頭が下がりました。ありがとうございました。
さて、今回は
Windows10はどのくらい
メモリ積んでいればよいのか?
ということに触れたいと思います。
このブログでも、Windows10なら最低メモリは8GB必要と何度となく言ってきましたが、今回はそれを数値的に調査をするものです。
これからPCを購入する方、チューニングする方の参考になればと思います。
Windows10に最適なメモリ実装量は?
メモリとディスクは多いに越したことはない!(*1)
これはこのブログのあちこちの記事に書いてる くろねこ の信念です。
ディスクは追加する手段がたくさんあるので、一般的な用途(ネットアクセス、Excelなどのオフィスアプリなどを主に利用する)であれば、250~500GBで良いと思います。
市販されているPCもそのサイズのディスク(現在はほとんどSSD)がスタンダードです。
しかし、メモリは実装できる上限がPC毎に異なり、良く考えておかないといけません。
具体的には、
PCのメモリスロット数や、チップセットなどによる上限です。
例えば、スロットが2つで、4GB実装する場合、4GBメモリを1枚(1スロットは空き)か、2GBメモリを2枚(空きスロット無し)の二通りありますが、後のメモリ増設(トータル8GBにする)時に、
前者は空きスロットに同じ速度の4GBメモリを追加する事ができます。
対して後者の場合は、メモリをすべて撤去し、新たに8GBx1枚、または、4GBx2枚のどちらかの方法になります。古いメモリは使いません。ちょっともったいないです!
Dual Channel など二枚一組で高速化している場合はその機能を無効化してください。
やっぱり、新OSが登場する度に必要となるメモリの実装量は増加の傾向にあるので、PCを新規に購入する場合は数年後の拡張を視野に入れておいた方が良いです。
講釈が長くなりましたね。
話を戻します。
続いて、速度測定環境です。
測定環境
厳密な比較は困難ですが、極力、各条件や状態を揃えて実施します。
以下、条件・状態です。
- PCはすべての測定で同じPC(メモリ実装量のみ異なる)を使用する。
PCはこのブログでお馴染みのDELL LATITUDE E6320です。 - メモリは、4GBx1枚、8GB(4GBx2枚)、16GB(8GBx2枚)の3パターンとする。
- ネットワークアダプタはすべて無効状態とする。
(ネットワークの状態に左右されないため) - 測定する内容
ベンチマーク→Win Score Share(*2)の測定結果
起動時間→電源ボタン押した時刻~ログオン完了時刻 - ログオン完了は、スタートアップに実行時の時刻を表示するスクリプトを仕掛け、その時刻から算出する。
- PCのバッテリ状態に左右されないようにバッテリは外した状態で実施する。
- メモリ実装量別の測定は4回ずつ実施する。
- メモリ実装量の変更後は、必ず一度、起動・停止を実施する。
- OSはWindows10 Pro x64 20H2で実施する。
- Windowsログオン時の人的操作部分の操作時間のばらつきを無くすため、自動ログオンの設定とする。
速度測定
メモリ以外のスペックは以下の通りです。
- PC : DELL LATITUDE E6320
- BIOS Revision : A22(最新)
- OS : Windows10 Pro x64 20H2 (Build 19042.746)
- CPU : i7-2640M
- ディスク : HDD 320GB
ディスクはハードディスクのままです。今後、SSD換装でさらなるパワーアップを予定してます。今回は純粋にメモリ実装量に注目していきます。
繰り返しになりますが、環境による変化を少なくするため、
- ネットワークアダプタ(有線・無線)はすべてOSで無効化
- バッテリは取り外した状態(AC電源で駆動)
- 画面の明るさや音声出力ボリュームは操作しない
とします。
ここで、PCの時刻を正しく設定します。また、念のため、BIOSのログもクリアします。
スタートアップスクリプトを作成します。
メモ帳を開き下記コードを入力します。
MsgBox FormatDateTime(Now),vbInformation,"BenchMark"
このスクリプトを、c:\Work\ShowDateTime.vbs として保存します。
(c:\Workフォルダは作成してください。)
このファイルのショートカットを作成し、以下のフォルダに保存します。
C:\Users\ログオンユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
テストはログオンし直し、スクリプトが実行されればログオン時の日時がメッセージボックスで表示されればOKです。
最後の準備として、自動ログオンの設定をします。
それでは、4GBx1枚状態からスタートします。
準備ができたので、一度、「空」起動します。正常にログオンを確認したらシャットダウンします。
いよいよ、テスト開始です。
電源ボタン押下し、その時刻を記録します。
システムが起動し、自動でWindowsログオンが実行されます。仕掛けたスクリプトが実行され、メッセージが表示されたらその時刻を記録します。
そのまま、ベンチマークテストを実施し結果を記録します。
この作業をあと3回実施します。
終わったら、メモリを増設し、4GBx2にします。
「空」起動して、測定を4回実施します。
いよいよ、16GBでの測定になります。
メモリをすべて撤去し、8GBx2枚に差し替えます。
「空」起動して、測定を4回実施します。
以上で測定は終了です。
結果を集計します。
測定結果
ハードウェアベンチマークと起動時間は上記の通り複数回実行の平均値です。
Windows10 起動時間
Crystal Disk Mark
Win Score Share
まとめ(総評)
今回の実験結果は、あくまでも、くろねこが設定した各種条件に基づいて、極力、結果の 振れ幅が生じないようにしましたが、完全なものではありません。
冒頭でも触れてる通りに「参考」という目線で見ていただければと思います。
実際にPCを利用する場合は、ExcelやWordなどのアプリケーションで大きなドキュメントの編集をする際に、PCのスペックがものを言うこと、ご理解ください。
上記の測定結果では、起動時間、ディスクアクセス速度(CrystalDiskMark)、Windowsエクスペリエンス(Win Score Share)の3つの観点で見てきました。
起動時間は、メモリが増えることで「若干」短くなるようです。体感的にはほぼ同じです。こちらはSSDに換装することでもっと短縮することができるでしょう。
ディスクアクセス速度は、メモリ実装量はほとんど関係ないようです。
こちらもSSDに換装で劇的に変わるでしょう。
SSD換装についてはこちらの記事で詳しく報告しています。
最後にWindowsエクスペリエンスです。これは総合的な評価を出すものです。
見ていただきたいのは「メモリ」の項目です。
8GB実装した段階で劇的に評価が上がりました!
このPCの場合、(今回の測定の範囲では)メモリは8GBが適当ということです。
くろねことしては、
ネットアクセスや軽いドキュメント編集などの用途であれば、メモリは8GBと判断して良いのではないでしょうか?
もっと過激な使い方する方、次期OSなどメモリ消費の増加を懸念される方は16GBですね。
E6320の場合、メモリスロットが2本あるので、8GBにとりあえずする場合は、8GBx1枚にしておき、1スロット空けておくのも良いと思います。
それでは、また!
*1:「多いに越したことはない」と記載してますが、正しい漢字の使い方は調べたところ「大いに越す」が正しいとのことです。したがって 表現としては誤りですが、量的な表現をわかっていただくため、「多い」を使わさせていただきます。
*2:Win Score Shareは下記からダウンロードできます。
https://soundengine.jp/software/